城東区中浜二丁目の
白山神社は
大阪府顕彰天然記念物に指定の大
イチョウで知られる。
この木は慶長19年(1614年)11月の大坂冬の陣の折、東軍本多出雲
守がよじ登り西軍の動<きをながめたとゆわれている。
この白山神社の地車は昭和26年製作とゆう比較的新しいもので
ある。当時の大工は八尾の「大音」こと飯田松太郎、
彫刻師は淡路の松田正幸とゆうコンビで作られ、均等のとれた美
しい地車とゆえる。
冬の陣ゆかりの地にふさわしく、彫刻にも夏、冬の大坂のいくさ
が彫られている。また特にめずらしいものとしては、小屋根直下
に
牛若丸と弁慶の五条橋上の出会いが彫刻されていることである。
地車のテーマはドラマチック、勇壮、奇想天外、華麗といったイ
メージの歴史上、空想の、産物から生まれるが白山の彫刻は何と
なくほほえましい気がする。
曳行は夏7月中旬の土日、秋10月16、17日に近い土日。
「大阪のだんじり」より引用